初めて夢におとうさんが出てきてくれたので。備忘録。

2ヶ月と10日。おとうさんに初めて夢で逢いました。
初めてだったから残しておこうかな。


よくある温泉施設の畳敷きの大広間。
夢のなかではストーリーが前から繋がっていて、現実と同じような人間構成で現実と同じような感情を抱きながらいて、飲み物を取り行くため部屋から出るすんでの襖前。私の足元に、肩肘ついてゴロンと横になっているおとうさん。あまりにフツーにゴロンとしているし、ここで会うと思ってなかったから軽くスルーして二度見。

「おとうさん!何やってんのー?」
よう!とばかりにいつものように片手を顔の横に上げ「お風呂入ってきた。あちーよ。」と汗を拭う。
するとおかあさんが
「ひとのチケットで入って来たの。だめでしょ〜?」
おとうさんもおかあさんも私も、おとうさんがもうこの世のひとでないという自覚あり。
おとうさんは幽霊としての特権とユーモアで他人のチケットで温泉に入ってきていた。そしていつものようにおかあさんにもうやんなっちゃうと怒られていた。

夢の中の生活でも初めて出てきてくれた逢えた喜びと、それでもあまりにフツーにそこにいる不思議に笑いそして泣いた。ところで目が覚めた。

 

こんなに自覚を持ってこんなにフツーに現れてくれるのならばまたいつでも逢いにきて。